単声書簡

個人という灯台から

植物園の象 L'éléphant du Jardin des Plantes

L'éléphant du Jardin des Plantes
                                 Nino(Michel Veber)

Ah! savez-vous pourquoi, ma tante,
L'éléphant du Jardin des Plantes
Traîne son nez d'un air gêné,
Comme s'il était pris en faute?

Cela ne se dit pas, ma tante,
Dans le monde à voix haute.
L'éléphant du Jardin des Plantes
A fait pipi dans sa culôte.

 

〈訳詩〉

 

植物園の象

          ニーノ(ミシェル・ヴェベール)


ねえ!なぜでしょう、おじさん
植物園の象が
もじもじしながら鼻を引きずって
見られちゃまずそうにしてるのは?

言っちゃだめだよ、おじさん
ここで大きい声じゃ言えないんだけど
植物園の象は
パンツにおしっこ  もらしちゃったんだ


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うんこ漢字ドリルが日本で話題になっているが、
子どもの「うんこ」「ちんこ」「おしっこ」好きは、いつの時代もどの国でも変わらないことらしい。
ローゼンタール〈ムッシュー・ブルーの歌 Chansons du Monsieur Bleu〉も、子どものために作られた作品だ。
〈植物園の象〉は、その第4曲にあたる。
ちなみにちんこを象に喩えるのは他の国でも同じらしく(クレヨンしんちゃん発祥ではないらしい)、“zizi éléphant” 等で画像検索するとくだらない写真ばっかり出てくる。

“植物園の象”とは、さしずめ“草むらの立ちション”をシュールにした感じだろうか。残念ながら間に合っていないが。
オチを最終行まで見せないあたり無駄に秀逸である。

www.youtube.com

 

曲はやたら神妙である。
ピアニストのスーザン・マノフにも注目。すごく、象っぽい。