単声書簡

個人という灯台から

I promise (Radiohead)

I promise

 

I won't run away no more, I promise
Even when I get bored, I promise
Even when you lock me out, I promise
I say my prayers every night, I promise

I don't wish that I'm spread, I promise
The tantrums and the chilling chats, I promise

Even when the ship is wrecked, I promise
Tie me to the rotten deck, I promise

I won't run away no more, I promise
Even when I get bored, I promise

Even when the ship is wrecked, I promise
Tie me to the rotten deck, I promise

I won't run away no more, I promise

 

〈歌詞和訳〉

I promise

 

僕はもう逃げない   誓うよ
退屈しても   誓うよ
君に締め出されても  誓うよ
毎晩僕のお祈りを唱えるって  誓うよ

拡散したいわけじゃないんだ  誓うよ
イライラしたグダグダなチャットに  誓うよ

その船が海に沈められても  誓うよ
腐ったデッキに縛りつけてくれ  誓うよ

僕はもう逃げない   誓うよ
退屈しても  誓うよ

その船が海に沈められても  誓うよ
腐ったデッキに縛りつけてくれ  誓うよ

僕はもう逃げない   誓うよ

 

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レディオヘッド(Radiohead)が、先ほどyoutubeに新しい動画をアップロードした。


Radiohead - I Promise

 

美しいPVに、自分はなぜか穂村弘の短歌を思い出してしまった。

 

終バスにふたりは眠る紫の〈降ります〉ランプに取り囲まれて

 

色もシチュエーションも全然違うのだが。

 

1997年に発表されたアルバム「OK Computer」。20年の時を経て、今年2017年、「OK Computer OKNOTOK 1997 - 2017」として新たに発売される。

〈I promise〉は、未収録であった3曲のうちの1曲。

私が古い人間だからなのか、1997年の「OK Computer」を聴いても、古い感じがあまりしない。音楽もさることながら、言葉の鋭さは今なお新鮮だ。

昨年2016年に公開された〈Burn the witch〉が、インターネット上の匿名攻撃を歌ったものであることは記憶に新しい。

 

Shoot the messengers

This is a low flying panic attack

 

メッセンジャーに撃ち込む

これが低空飛行奇襲攻撃

 

この〈I promise〉もインターネット上に蝿の群れのように増殖する人々の鬱憤、怒り、攻撃の中毒になっている者への皮肉が見て取れる。

I say “my”prayersは、“自分の”宗教の正しさを主張することを意味するのかもしれない。たとえ締め出し(=SNS上のブロック、凍結)を食らっても、もう飽きていたことだとしても、それをやめることができない。

恐るべきは、Radiohead がこの楽曲を20年前に作っていたということだ。

20年経っても、ネット上のツールが変わっても、我々の心は変わっていないのではないか。

 

世界に叫び続けるRadioheadの、彼らの嘆きが聴こえる。優しいサウンドの奥で。